平成20年度医療費マップ
平成20年度医療費マップという資料があります。
各市町村で国民健康保険の医療費がどうだったかを示す資料です。
この資料の中には歯科の医療費がどうだったかも示されています。
医療費は年齢構成によっても左右されるため、この資料には年齢補正をかけた場合どうなるかも示されています。
年齢補正されたデータによると、宮崎の歯科医療費は39位、最下位は沖縄でした。
トップ5は大阪、福岡、広島、兵庫、東京の順です。
ちなみに市町村単位で歯科の医療費が高いのは、
坂町(広島)
音威子府村(北海道)
青ケ島村(東京)
中頓別町(北海道)
奈義町(岡山)
の順で、
低いのは、
金山町(福島)
風間浦村(青森)
下北山村(奈良)
西米良村(宮崎)
北大東村(沖縄)
の順です。
坂町の歯科の医療費は金山町の約3倍です。
なぜ坂町はこれほど高くなっているのでしょうか。またなぜ金山町はこんなに低いのでしょうか。
興味があります。
石膏トラップ
歯科医院の技工室の流しには石膏トラップというものを付けています。
石膏は粉と水を混ぜ合わせて泥状にして型に流し込みます。
余った石膏はなるべく石膏廃棄用のごみ箱に捨てますが、石膏を練ったボウルなどはどうしても水洗いが必要になります。
そのまま流しに流すとやがて配管が詰まってしまうので、石膏を沈殿させる部分が必要になってきます。
これを石膏トラップといいます。
開業してから患者さんが少なかったので石膏トラップの掃除をしていませんでしたが、そろそろしないといけないと思い、今日の午後掃除をしてみることにしました。
正直な話、開けなければ良かったと後悔しました。
(そのまま閉めたりしていません。しっかりと心をこめてきれいにしました。)
コルセット
腰痛になって1週間。
定休日なので整形外科に行ってきました。
レントゲンでは腰椎に異常は無く、筋肉の異常と診断されました。
そこで初めてコルセットをはめることになりました。
コルセットを巻くとかなり楽になりました。
奥歯の生える隙間が足りない
親知らずの生える隙間が足りなくて、親知らずが横向きになっている人や少しだけ生えている人は多いです。
最近多くなってきているのが、親知らずの一つ前の歯(第二大臼歯、別名12歳臼歯)の生える隙間が足りない人です。
特に、下の第二大臼歯が並びきらずに横向きになっていたり、舌の方に倒れている人が多くなってきています。
このレントゲンの患者さんも下の第二大臼歯が前に倒れて、その後ろには親知らずが存在しています。
今まで見た中で一番奥歯に隙間が足りなかった人は6歳臼歯も前に倒れ込んでいた人です。
どんどんこういった人が増えていくのかもしれません。
歯学部・歯科大の定員割れ
歯科業界の印象は、昔は「儲かる」というものでしたが、現在は「ワーキングプア」と変わってきました。
特にここ数年はその印象が定着してきています。
全国の歯学部・歯科大の定員総数は2459人ですが、実際に入学したのは2158人(87.8%)にすぎません。
実際に入学した人数/入学定員総数を充足率といいますが、20年は96.9%、21年は92.4%、22年は84.7%だそうです。
23年は前年より改善しているように見えますが、実際には定員が129人減っているので入学者で比較すると34人減っています。
定員割れは例年は主に私立で見られましたが、今年は震災の影響を受け、東北大学の歯学部でも生じました。
特に原発事故のあった福島県にある奥羽大学では昨年より8.3%下落しているそうです。
このまま低下が続けば歯学部や歯科大学の整理が始まるかもしれません。
歯の隙間が無いことによる歯の萌出の遅延
歯が生える隙間が無い時、歯がずれて生えたり、場合によっては生えてこないこともあります。
隙間が無いことが原因で歯が生えてこない場合は、隙間を作ってあげれば歯は自然と生えてきます。
この写真は左の犬歯が生えてこなかった患者さんの写真です。
抜歯ケースとして治療することにして、左側は第一小臼歯を抜歯しました。
1か月ごとの調整で、調整のたびに写真を撮っていました。
上から治療前、1か月目~6か月目までです。
治療前の写真の前から2番目(側切歯)と第一小臼歯の間の歯ぐきが少し膨らんでいます。
ここに生えてこなかった犬歯があります。
このまま放置していれば、八重歯の状態で少し遅く生えてきたと思います。
第一小臼歯を抜歯して1か月目の時には側切歯の後ろの歯ぐきが白くなり、そこに犬歯が降りてきたことがわかります。
2か月目には犬歯の頭が出てきました。抜いた第一小臼歯の場所に向かって生えてきています。
4か月目にはほぼ隣の歯の高さぐらいまで生えています。
抜歯から4か月目まで、犬歯には触っていません。
このように、隙間が足りないことだけが理由で歯が生えてこない場合は、生えやすいように環境を整えれば勝手に生えてきます。
国としての方向性
たまには違った話を。
すこし青臭いことを書いていますので、ご注意ください。
1つめ、
現代日本は間接民主制です。
衆議院で多数を占める政党もしくは連立与党から首相が選出され、国政を担っています。
平和なときなどは良いのですが、今回のように大事変が生じると与党の政策で果たして国政の舵取りを任せても良いのかと考えることがあります。
2年前の衆議院選挙では与党第一党は民主党になりました。
そのときの状況では国民の多数が民主党(私はマニュフェストの実現は無理と思ったので支持しませんでした)を支持したのですが、現在の状況はどうでしょうか。
首相の交代は首相の辞任もしくは解散総選挙後で与党の敗北という状況でなければ達成できません。
国難に際して、国民の側から解散請求できるような制度も必要かと考えてしまいました。
2つめ、
上でも書いたとおり、現在の日本は首相は主議員の連立与党もしくは与党第一党から選出されています。
もちろん内閣は議会対策も必要となりますが、本来は民主党出身の首相であろうが自民党出身の首相であろうが、与党の政策からも自由であるべきです。
そうでなければ与党の考えに引きずられた政権運営になってしまいます。
首相の選出は議会の中からの選出ではなく、有権者が直接選出する方が強いイニシアティブが取れるのではと考えます。
3つめ、
福島原子力発電所の事故以降原子力発電をどうするか、電力の確保をどうするかということが正しく議論されているのかはなはだ疑問です。
ドイツは国をあげて脱原発に乗り出しました。
フランスは原発の存続の方向です。
イタリアは国民投票を行い、脱原発が多数を占めました。
日本はどうするのでしょうか?
連立与党が原発維持、段階的な脱原発もしくは即時脱原発に乗り出すのか?
判断を国民に委ねるのか。
日本のシステムは意思決定があまりにも遅すぎます。
4つめ、
被災地への義援金の分配が遅れているようです。
被害状況に応じて平等に分配するために、被害状況の把握に時間がかかっていること、
現地の行政が混乱し、手が回らないことなどによると思われます。
しかし、実際に被害にあった人々の生活の再建やインフラの再整備は早ければ早いにこしたことはありません。
不平等が生じることは確実かもしれませんが、スピードをもって対応することが平等性よりも重要な場合もあると思います。
日本人は勤勉で、無駄をきらい、なるべく人に対して平等であろうとしますが、たとえば、義援金の半分でもすぐに言い方は悪いかもしれませんがバラマキ、その後被害状況が確定してから残りの半分を平等になるように配布するという形でも良いと思います。
ここまで書いていて思ったのが、日本の政治は国の方向性に関する明確なビジョンとイニシアティブ、アクションを起こすスピードが欠如していると思います。
自分の子供たちが大人になった頃にはもっと良くなっていて欲しいですが難しいでしょうね。
はっきりいって自分が子供の頃のほうがましだったような気がしますから。
ゴミ
腰痛が軽くなってきました。
長い時間座っているときついですが、立って動き回れるようになってきました。
今日、人もいないのに自動ドアが開いたり、閉じたり。
不審に思って見てみると、レジ袋がかぜで飛ばされてドアの前で動いていました。
レジ袋を回収したついでに歯科医院の周りを見てみると、お菓子の包み、タバコの吸い殻、レシート数枚など・・・
いつもの3倍近く落ちてました。
腰が痛くてあまり歯科医院の周りを掃除していなかったので、一つ二つはゴミが落ちているかなと思っていましたが、少し凹みました。
ゴミはポイ捨てしても自然消滅しません。
ゴミを捨ててもたまっていかないのは誰かが片付けているからです。
いらないものはそこいらに捨てるのではなく、責任をもって処分してください。
腰をまげて拾うのは大変です。
腰痛
朝起きた時は何ともなかったのですが、朝の8時ぐらいに椅子から立ち上がろうとした時に腰に痛みが走りました。
ぎっくり腰ではないですが、腰を曲げる時に痛みが走ります。
歯科医にとっては職業病的なのですが、何かと不便になりました。
明日までに治ってほしいな。