歯科医院数
矯正歯科医向けの雑誌で、「矯正臨床ジャーナル」という雑誌があります。
今月号の記事に、全国の歯科医院数が掲載されていました。
今日は歯科医院数について書いていきます。
昔は、歯科医師は羽振りの良い職業と考えられていました。
実際に、私が小学生頃はかなりの年収だったそうです。
さて、現在は、
ワーキングプアの職種として認識されつつあります。
全国に歯科医院数は6万7888軒(平成20年2月時点)あるそうです。
ちなみにコンビニは約4万軒、ラーメン店は約6万3千軒、美容院は17万6千軒だそうです。
コンビニ、ラーメン店、美容室とも、みなさんにとって頻繁に足を運ぶ場症ではないでしょうか。
しかし、歯科医院は何かトラブルが起きた時だけ行かれる方も多いと思います。
それらを考えると、歯科医院の数はかなり多いですね。
矯正臨床ジャーナルの記事では平成2年から17年の間に歯科医院が268軒倒産しているそうです。
多くの歯科医院にとって収入の大きな柱は保険診療ですが、保険点数はこの20年間ほとんど変わっていません。
歯科医師数については、医学部の卒業生が年間7千~8千人に対し、歯学部の卒業生は2千700人~3千人だそうです。医師不足が叫ばれている中、歯科医師数は供給過剰の状態です。
現在、歯科医師国家試験の合格率は7割程度、医師の合格率よりかなり低く抑制されています。ひとつには試験を厳格化し、優秀な人材のみ選抜しようという考えもあるでしょうが、恐らくは歯科医師数抑制も考えているでしょう。
今後は歯学部入学定員削減、さらには歯学部廃止も視野に入っているでしょう。
ただ、日本の政治は必要で痛みを伴うことでも、すぐに変更することはできないでしょうから、歯科医師数、歯科医院数ともに今後さらに増加すると思います。
保険点数についても、社会保障費抑制の観点から抑制されたまま、もしくはさらに削減されるかもしれません。
歯科医師、歯科医院供給過剰については、患者さんにとって選択の幅が広がるとか、競争が生まれるとか言われていますが、利益を上げている歯科医院がかならずしも良い診療をしている歯科医院とはいえません。
世間は不況だから、コスト削減の努力をしろと言われそうですが、どこの歯科医院も少ない収入の中から利益を上げるために努力しています。
東京の歯科医師は自分の子供を歯科医師にはさせたくないと考えている人が多いそうです。
歯科界は思い切った方向転換が必要な時期に来ているのかもしれません。
愚痴っぽい記事ですみません。
新燃岳噴火によるキャンプへの影響
おはようございます。
本日深夜のアジアカップを見ていたため、やや寝不足です。
守備の良いチーム相手の試合で、準決勝までの中央突破からの得点は見られませんでしたが、かわりにサイド攻撃からの見事な得点を見ることができました。
今までの日本代表のようなセットプレーからの得点ではなく、流れの中からの得点は見ていて楽しいです。
きょうの宮崎市は晴れ。
風向きは北西のようで、新燃岳からの噴煙は宮崎市中央部のほうには流れてきていません。
かわりに、日南の方には灰が降っているようです。
野球、サッカーともに多くのチームが宮崎でキャンプを行う予定でした。
このなかで、サッカーの東京ヴェルディと川崎フロンターレがキャンプ中止になったようです。
キャンプ地的に言うと、FC東京、栃木SCの都城や、横浜FCの日南の方が被害が大きいのですが、宮崎市内でキャンプを行う2チームが中止を決めたことから、FC東京、栃木SC、横浜FCなども中止するかもしれませんね。
この春のキャンプが宮崎県に与える経済効果はかなりのもので、中止が増えると経済的損失も膨らんでいくでしょう。
農作物被害、物資輸送に対する影響、さらに観光に対する影響も甚大です。
今回の噴火は189年ぶりのマグマの噴出を伴ったもので、まだまだ噴火活動は続きそうです。
川南、延岡に広がった鳥インフルエンザともども早く終息してもらいたいものです。
ハーバルロリポップ
朝食を食べながら「知っとこ」を見ていると、ハーバルロリポップというキャンディが放送されていました。
甘草(リコリス)エキスを含んだキャンディで、虫歯の原因菌の働きを3~6か月抑制すると謳っています。
甘草は生薬として良く知られ、風邪薬にも使われています。
最近、欧米で薬として使用されるものは元々漢方として使用されていたものが増えているような気がします。
インフルエンザ治療薬として知られるタミフルは八角を使用しています。
甘草の虫歯原因菌の働きの抑制については論文で読んだことがなかったので、本当かどう
か調べてみようと思います。
宮崎市の状況
おはようございます。
歯科医院の診療日は、いつもなら矯正歯科や歯科関連の話題をお送りしていますが、昨日に引き続き宮崎関連の話題です。
昨日のニュースを見られた方はお分かりですが、新燃岳の噴火と都農の鳥インフルエンザ、2つのニュースが全国的にトップで流されていました。
鳥インフルエンザの方は、新富の殺処分が昨日終了し、
恐らく県の職員、自衛隊の方たちはそのまま都農の方へ行かれたのではないでしょうか、
夜を徹して都農の養鶏所の殺処分を進められ、今朝未明処分が終了したそうです。
迅速な対応でした。
関係方々、夜を徹しての作業ご苦労様です。
出水や愛知の養鶏所については考えられる対策はされていたそうなので、今回の鳥インフルエンザはどんなに対策をしていても感染の可能性があるのでしょう。
これ以上の感染拡大が広がらないことを切にお祈りいたします。
新燃岳の方は噴煙が宮崎市の方にも流れています。
風向きが北西からやや西に変わったのでしょう。
今朝の宮崎市内は灰がうっすらと積もっています。
朝、出勤しようとして玄関のドアを開けると少し硫黄の臭気がしました。
洗濯物は室内に入れています。外では干せません。
私の通勤手段は自転車なので、目に灰が入る、口がジャリジャリするようなじょうたいでした。
コンタクトレンズの人は大変でしょう。
コインランドリーの前を通ると乾燥機がフル稼働していました。
汚い話ですが、しばらく鼻くそがたまりやすくなるでしょうね。
早く噴火活動がおさまってほしいです。
都農の3例目
都農の養鶏所で、鳥インフルエンザの簡易検査で陽性反応が出たそうです。
3例目ですか・・・
都農、川南あたりは口蹄疫の被害の中心地です。
今度は鳥インフルエンザ。
これでもかというぐらいの仕打ちですね。
宮崎は温暖で、比較的自然も残っています。
恐らく、越冬に来た野鳥の影響でしょう。
この様子だと他の地域の感染も懸念されます。
降灰の思い出
私の出身大学は鹿児島大学です。
学生時代はまだ桜島の火山活動が活発な時期でした。
桜島の灰は夏になると鹿児島市方面に降り、冬は垂水や鹿屋方面に降ります。
鹿児島では天気予報で桜島上空1500mと3000mの風向きを出しています。
これを見ながら、「今日は灰が降るな」とか判断したものでした。
その灰ですが、ドカ灰というぐらい灰が降るときは、噴煙の下にいると空は昼間でも真っ暗で、視界不良、少し前の信号も見えにくいぐらいになります。
一晩で車の上に灰が数cm積もることもあります。
夏の暑いときでも灰が降ると窓を開けることができません。
窓を閉めていても室内に灰が入り込んだりします。
口の中がジャリジャリしたり、眼に入るのも困りものでした。
洗濯も外で干せません。
うーん。今思い出しても良い思いでがないですね。
宮崎・・・orz
記事を間違って削除してしまいました。
思い出しながら、書きます。
2011年になって、宮崎は新しい知事を迎えました。
宮崎がよりよく発展していくことを期待していると、
宮崎市北部で鳥インフルエンザが発生しました。
2例目はかなり大規模な養鶏所でも感染が確認され、1、2例目の養鶏所の周囲10キロは鳥や卵の移動禁止。
養鶏所の鶏は殺処分です。
新富や宮崎市北部の道路には感染ポイントが設けられ、鳥インフルエンザの拡散を防ぐためにみなさん頑張っておられます。
前の東国原さんが知事に就任した直後も鳥インフルエンザが発生しています。
宮崎は知事が交代すると、新しい知事は鳥インフルエンザという洗礼を浴びることになっているのですかね。
不条理なものを感じます。
今のところ3例目の発生がないので、肩の力が少し抜けそうになったところで、
新燃岳の大規模爆発。
噴煙は大きく、降灰が広範囲に亘っています。
噴石も飛んでいることから、国道や高速道路の通行止め、JRの運転見合わせ、空の便の欠航など、影響が大きくなっています。
この降灰は、桜島のドカ灰を経験した人にいわせてもひどいものだそうです。
宮崎市の北部での消毒、宮崎の南西の噴火の影響で、宮崎県内の貨物の輸送に悪影響が懸念されます。
そこで、この状況を地図に描いてみました。
赤の丸が鳥インフルエンザの起きた佐土原、新富周辺。
青がJRの運行停止区間
赤が宮崎道の通行止め区間です。
新燃岳と噴煙のイメージも入れてみました。
国道の通行止めは区間が多すぎるので割愛しました。
赤丸と噴煙は大体こんな感じかなというレベルですので、正確さに欠けていますことをご了承ください。
かなり宮崎の経済への影響は大きいようです。
高額医療を扱う宮崎の矯正歯科医としては頭の痛いところです。
宮崎は疫病神に憑かれているのかな。
15:43ごろ
さきほど大きな爆発音が響き、しばらくの間、窓や建物が振動しています。
宮崎市は新燃岳から少し離れているのですが、ここまで響いているのでかなり大きな爆発だったと思います。
まだしばらくは爆発が続くのでしょうか。
風下の都城、日南などは農作物への影響が心配です。
矯正治療の実習
歯学部や衛生士専門学校の学生は実際に患者さんの治療に携わる前に、人の口の中を模した模型を使って様々な手技を学びます。
この模型、学ぼうとする手技に合せて様々なバリエーションがあります。
矯正治療は装置の製作もさることながら、その装置を使ってどのように歯を動かしていけばよいかを学ぶことが重要になります。
この歯を動かすということを考えて、矯正治療用の模型(この模型をタイポドントと呼んでいます。)は歯ぐきの部分がワックスで作られたものを使用しています。
上の写真はマルチブラケットの学習用に使っています。
使い方は、学習したい装置を装着し、タイポドントを適切な温度のお湯に浸けます。
するとワックスが熱でやわらかくなり、針金の力のかかり具合に合せて歯が動きます。
歯が動いたところで、お湯からタイポドントを引き上げて、少しワックスを冷ましてから再び針金などの調節を行います。
これを繰り返して、どのように調節すればきれいな歯並びが得られるかを学習していきます。
この矯正治療用のタイポドント用ワックスは様々な不正咬合の状態のものが販売されています。
また、矯正以外にもどのような模型があるのかを見るのも楽しいかもしれませんね。
補足)歯科実習用の模型は英語でTypodont(タイポドント)と呼ばれていますが、日本ではなぜかワックスでできた模型のみタイポドントと呼び、その他の実習模型は模型とか、実習模型と呼んでいます。なぜなんでしょうね。