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2011.02.06

マーブルガム

愛知県に丸川製菓株式会社という製菓メーカーがあります。

小さい頃母からもらった20円のお小遣いを握り締め、駄菓子屋さんに行くことが大きな楽しみでした。

その駄菓子屋さんでよく買っていたのが丸川製菓のガムでした。

丸川製菓といえば、フェリックスガムが定番です。

このガムには当たりがあり、10円で購入したあと、包みをはがすときに当たりますようにとよくお願いをしたものでした。

私が小さい頃、購入したもう一つの定番商品がマーブルガムです。

マーブルガムはその当時4個入りで10円。

箱をあけて、箱の端に当たりがついていて、当たりがでればもう一箱もらえました。

一度、10円で購入してそれが当たり、もう一箱もらい、それを開けるとまた当たりということがあり、そのときはものすごくうれしかったことを覚えています。

 

このマーブルガムですが、最近歯科医院向けにキシリトール入りの商品が提供されています。

歯科医院での販売や配布用に開発されたものだそうです。

ネットに写真が無いかなと探しましたが、ありませんでした。

患者さん向けというよりはむしろ自分で箱買いしたいな。

2011.02.05

ホワイトニング 3. オフィスホワイトニング

ホワイトニングシリーズ3回目はオフィスホワイトニングです。

 

オフィスホワイトニングは歯科医院で行う歯の漂白(ブリーチング)です。

ホームホワイトニングと違い歯科医院で短期間で行う漂白なので、かなり強い漂白剤を使っています。

 

手順としては、

1.歯の表面の汚れを落とし、

2.薬剤が歯ぐきに付かないように、歯ぐきの上に保護材を付けます。

紫外線を使用するものでは口や顔の上に紫外線防護用の布などをかぶせる場合もあります

3.漂白する歯の上に薬剤をのせ、一定時間漂白を行います。紫外線を使用するものはその間に紫外線照射を行います。

4.漂白時間が終了したら、薬剤を丁寧に除去し、歯肉保護材を取り除きます。

 

私の歯科医医で使用しているのは紫外線などの照射の必要のない薬剤(Opalescence boost)ですが、

照射するものが一般的です。

 

オフィスホワイトニングは短時間で漂白できるところは良いのですが、かなり白くするには回数を繰り返す必要があります。

その分費用がかさみますので、最初に短時間で色を白くし、そのあとゆっくり自宅で臨む白さまで漂白を行う、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの組み合わせをお勧めしています。

2011.02.04

ホワイトニング 2. ホームホワイトニング

ホワイトニングシリーズ2回目はホームホワイトニングです。

ホームホワイトニングは自宅で行うホワイトニングで、歯を漂白(ブリーチング)して歯を白くする方法です。

ホームホワイトニングの方法は、

1.歯科医院で歯の表面を徹底的にクリーニングし、
2.歯科医院で歯型を採って、ホワイトニング用のトレーを作ります。
3.自宅で漂白を始める前によく歯磨きをして、歯をきれいにします。
4.トレーに薬剤を適量入れて、歯に装着し、漂白を始めます。
5.適当な時間漂白を行ったら、トレーをはずし、口をしっかり漱ぎます。
6.トレーもしっかりと荒い、次回ホワイトニングを行うまで冷暗所で保存します。

といった手順で行います。

 

薬剤は一般的には過酸化尿素を使用していますが、より効果の強い過酸化水素をしようしている薬剤もあります。

 

使用する時間は、日中短時間使用するものもありますが、夜間睡眠中に使用するのが一般的です。

私の歯科医院では日中使用、夜間使用を選べるように両方取り揃えていますが、ほとんどみなさん夜間使用を選ばれています。

 

ホワイトニングの効果としては時間をかけて漂白できるので、かなり白くなります。

また、薬剤のシリンジがなくなっても、シリンジを追加で購入してホワイトニングを継続することができます。

ただし、あまりホワイトニングを継続しすぎると、知覚過敏がでやすくなるので注意してください。

2011.02.03

ホワイトニング 1. 歯のクリーニング

昨年10月22日の記事でホワイトニングには様々な方法があると書きました。

歯を白くする方法

実際に歯を白くしたいという患者さんの話を聞いてみると、どう白くしたいのか、どの部分が気になっているのか様々です。

そこで、今日からしばらく様々な歯を白くする方法(ホワイトニング)について書いていきます。

 

歯の色は様々な原因によって作られています。

その中でも、歯の表面に付く色は生活習慣などですぐに付いていきます。

特に、歯磨きが十分でない部分にはごく短期間でつきます。

上の写真をみてわかるように、歯が少し黄色くなっているのは歯と歯の間、歯の裏側、奥歯です。

磨き残しが長期間残れば、歯に付着した歯垢に唾液に含まれるカルシウムが沈着し、歯石になります。

歯石ができると歯磨きでは落とせなくなります。

歯の表面に歯石や歯垢など、ざらついたものやねばねばしたものが付いていると、そこに色が付きやすくなります。

ただし、いくら歯をつるつるにしても、歯磨きが十分に行えないと、再び色がついてしまいます。

この歯のクリーニングは虫歯や歯周病予防にも効果的です。

定期的に歯科医院で行ってもらえば、きれいな歯とお口の健康を保つことができます。

美容院などで髪を定期的に整えてもらうのと同じように、歯科医院で定期的に行ってみて歯いかがでしょうか。

2011.01.31

歯科医院数

矯正歯科医向けの雑誌で、「矯正臨床ジャーナル」という雑誌があります。

今月号の記事に、全国の歯科医院数が掲載されていました。

今日は歯科医院数について書いていきます。

 

昔は、歯科医師は羽振りの良い職業と考えられていました。

実際に、私が小学生頃はかなりの年収だったそうです。

さて、現在は、

ワーキングプアの職種として認識されつつあります。

 

全国に歯科医院数は6万7888軒(平成20年2月時点)あるそうです。

ちなみにコンビニは約4万軒、ラーメン店は約6万3千軒、美容院は17万6千軒だそうです。

コンビニ、ラーメン店、美容室とも、みなさんにとって頻繁に足を運ぶ場症ではないでしょうか。

しかし、歯科医院は何かトラブルが起きた時だけ行かれる方も多いと思います。

それらを考えると、歯科医院の数はかなり多いですね。

 

矯正臨床ジャーナルの記事では平成2年から17年の間に歯科医院が268軒倒産しているそうです。

多くの歯科医院にとって収入の大きな柱は保険診療ですが、保険点数はこの20年間ほとんど変わっていません。

 

歯科医師数については、医学部の卒業生が年間7千~8千人に対し、歯学部の卒業生は2千700人~3千人だそうです。医師不足が叫ばれている中、歯科医師数は供給過剰の状態です。

 

現在、歯科医師国家試験の合格率は7割程度、医師の合格率よりかなり低く抑制されています。ひとつには試験を厳格化し、優秀な人材のみ選抜しようという考えもあるでしょうが、恐らくは歯科医師数抑制も考えているでしょう。

今後は歯学部入学定員削減、さらには歯学部廃止も視野に入っているでしょう。

ただ、日本の政治は必要で痛みを伴うことでも、すぐに変更することはできないでしょうから、歯科医師数、歯科医院数ともに今後さらに増加すると思います。

保険点数についても、社会保障費抑制の観点から抑制されたまま、もしくはさらに削減されるかもしれません。

 

歯科医師、歯科医院供給過剰については、患者さんにとって選択の幅が広がるとか、競争が生まれるとか言われていますが、利益を上げている歯科医院がかならずしも良い診療をしている歯科医院とはいえません。

世間は不況だから、コスト削減の努力をしろと言われそうですが、どこの歯科医院も少ない収入の中から利益を上げるために努力しています。

東京の歯科医師は自分の子供を歯科医師にはさせたくないと考えている人が多いそうです。

歯科界は思い切った方向転換が必要な時期に来ているのかもしれません。

 

愚痴っぽい記事ですみません。

2011.01.29

ハーバルロリポップ

朝食を食べながら「知っとこ」を見ていると、ハーバルロリポップというキャンディが放送されていました。

甘草(リコリス)エキスを含んだキャンディで、虫歯の原因菌の働きを3~6か月抑制すると謳っています。

甘草は生薬として良く知られ、風邪薬にも使われています。

最近、欧米で薬として使用されるものは元々漢方として使用されていたものが増えているような気がします。

インフルエンザ治療薬として知られるタミフルは八角を使用しています。

甘草の虫歯原因菌の働きの抑制については論文で読んだことがなかったので、本当かどう

か調べてみようと思います。

2011.01.07

咬合力と運動能力

8020推進財団という組織が

歯を大切にしてスポーツを楽しく

という冊子を発行しています。

その冊子の中に先日ブログで書いた咬合力についての記事がありました。

「運動能力が高い小学生は噛む力も強い」

という記事です。

小学生を対象にしたデータで、咬合力の高い児童の方が懸垂や50m走の記録も優れているというものです。

先日書いたとおり、咬合力は歯並びや咬み合わせに密接に関連しています。

歯並びやかみ合わせを整えることで運動能力が向上が期待できるかもしれません。

日本スポーツ歯科医学会での発表で、プロやアマチュアスポーツのレギュラークラスと控えの選手の口の中の状態を比較したものがあります。

レギュラークラスの選手は控えの選手に比べ虫歯が少なく、咬み合わせも良い人が多いです。

また、レギュラークラスの選手はまめにお口の管理を受けているようです。

将来プロスポーツ選手を目指す人、長くスポーツを楽しみたい人は、定期的なお口の管理とかみ合わせの治療を検討してみてはいかがでしょうか。

2011.01.06

身だしなみと口の中

今日の内容は私の個人的な雑感です。

身だしなみを整えている人を見ると、「なんかいいなー」と思ってしまいます。

服や靴をしっかりコーディネートし、着ていない時はしっかりと手入れする。

そういう人に着られている服や靴は長持ちしますし、その人にあった服や靴にどんどん馴染んでいくでしょう。

でも、そのような人でも口の中を見ると虫歯があったり、歯周病だったり、歯並びが悪かったりすることがあります。

そういう人に出くわすと思わず、「もったいない」と思ってしまいます。

身だしなみに気にかけるのと同じくらい歯も手入れしてくれればいいのですが。

2011.01.04

新年明けましておめでとうございます。

少し遅くなりましたが、

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

正月早々、面白い記事を見つけました。

体外で培養、歯を完全再生=マウスで成功、人への応用目指す-日歯大

歯を培養して作り上げたというものです。

内容的には歯の卵(歯胚)から歯冠になる部分を少し取り出して培養したら、歯冠、歯根、歯槽骨までできたというものです。

まだ、細胞レベルから歯を作りだすというところには達していませんが、今回の研究は歯冠、歯根、歯槽骨まで作り上げたというところが面白いです。

この研究がさらに発展し、歯、歯槽骨、歯肉、口腔粘膜までいっしょに作り上げることができれば、唇顎口蓋裂の患者さんの治療が大いに進歩するのではと思いました。

歯を作りだそうとする研究はいろんな研究機関で行われています。

今後の発展に期待します。

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