咬合力と運動能力
8020推進財団という組織が
歯を大切にしてスポーツを楽しく
という冊子を発行しています。
その冊子の中に先日ブログで書いた咬合力についての記事がありました。
「運動能力が高い小学生は噛む力も強い」
という記事です。
小学生を対象にしたデータで、咬合力の高い児童の方が懸垂や50m走の記録も優れているというものです。
先日書いたとおり、咬合力は歯並びや咬み合わせに密接に関連しています。
歯並びやかみ合わせを整えることで運動能力が向上が期待できるかもしれません。
日本スポーツ歯科医学会での発表で、プロやアマチュアスポーツのレギュラークラスと控えの選手の口の中の状態を比較したものがあります。
レギュラークラスの選手は控えの選手に比べ虫歯が少なく、咬み合わせも良い人が多いです。
また、レギュラークラスの選手はまめにお口の管理を受けているようです。
将来プロスポーツ選手を目指す人、長くスポーツを楽しみたい人は、定期的なお口の管理とかみ合わせの治療を検討してみてはいかがでしょうか。
身だしなみと口の中
今日の内容は私の個人的な雑感です。
身だしなみを整えている人を見ると、「なんかいいなー」と思ってしまいます。
服や靴をしっかりコーディネートし、着ていない時はしっかりと手入れする。
そういう人に着られている服や靴は長持ちしますし、その人にあった服や靴にどんどん馴染んでいくでしょう。
でも、そのような人でも口の中を見ると虫歯があったり、歯周病だったり、歯並びが悪かったりすることがあります。
そういう人に出くわすと思わず、「もったいない」と思ってしまいます。
身だしなみに気にかけるのと同じくらい歯も手入れしてくれればいいのですが。
新年明けましておめでとうございます。
少し遅くなりましたが、
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
正月早々、面白い記事を見つけました。
体外で培養、歯を完全再生=マウスで成功、人への応用目指す-日歯大
歯を培養して作り上げたというものです。
内容的には歯の卵(歯胚)から歯冠になる部分を少し取り出して培養したら、歯冠、歯根、歯槽骨までできたというものです。
まだ、細胞レベルから歯を作りだすというところには達していませんが、今回の研究は歯冠、歯根、歯槽骨まで作り上げたというところが面白いです。
この研究がさらに発展し、歯、歯槽骨、歯肉、口腔粘膜までいっしょに作り上げることができれば、唇顎口蓋裂の患者さんの治療が大いに進歩するのではと思いました。
歯を作りだそうとする研究はいろんな研究機関で行われています。
今後の発展に期待します。