駆け込み? 相談の増加
当院では矯正相談には30分程度の時間枠を設けているので、予約制にしています。
予約簿をながめていると消費税増税前だからなのかもしれませんが、先月までに比べて明らかに相談が増えています。
実際、装置を3月末までに装着できれば現行税率ですが、4月以降にずれこむと8%課税になります。
成人の矯正治療で抜歯ケースの場合、抜歯を大急ぎですれば間に合いますが、現時点での相談がぎりぎりかなと思います。
学会発表
2月8日、9日は九州矯正歯科学会で沖縄に行ってきました。
約5年ぶりに学会で発表してきました。
あいにくの空模様でしたが、最低気温は19℃で、かなり暖かかったです。
発表自体は国体候補選手の咬合状態に関するもので、一般の人たちよりも歯並びが良い人が多いというものでした。
数年間はデータを採り続けて、ペーパーにできればと思っています。
歯並び,かみ合わせと口元の印象
歯並びやかみ合わせが変わると口元の印象ががらりと変わることがあります。
これは舌の癖で、舌の先がつねに下の前歯の裏についていた患者さんです。
治療前は上の前歯は内側に入り、前歯は噛んでいませんでした。
上の前歯を少し前に出しながら前歯が噛むように整えました。
左が治療前の口元で、右が治療後です。
下のくちびるが出ていた状態から少し上のくちびるが出た状態の印象に変わりました。
このように前歯の位置によって口元の印象が変わります。
矯正治療で歯並びやかみ合わせを整えていく時、前歯の位置を考えながら治療計画を立てることはとても重要なのです。
ちょんまげライト
今週の月曜日から水曜日まで,松本まで学会に行ってきました。
例年と違い,今回は3日間参加しましたので,色々と勉強になりました。
もちろん,信州そばと日本酒,温泉も堪能しましたが。
今回,学会に行ったら絶対に買ってこようと思ったのが,診療用のルーペです。
最近老眼が進んだようで,近くを見るのがつらくなってきました。
技工は眼鏡をはずして行っていますが,診療は眼鏡をはずすと顔を近づけるわけにもいかないので苦労していました。
ということで買ったのがルーペ付きヘッドライトです。
通称ちょんまげライト。
カメラ目線となっていますが,眼鏡をかけたまま使えるところがよいです。
ライトは上に向けると消えます。
本日早速マルチブラケットを装着する患者さんに使ってみました。
ある程度の深さまで焦点が合うのでよく見えました。
かなり勝手がよくなりました。
消費税
来年4月から消費税8%が決定しました。
自費診療は3%分アップして費用負担していただくことになります。
来年の予測として,3月は駆け込みで治療希望のかたがこられ,4月以降はぱったりと治療希望が減りそうな気がします。
この予測がはずれるように,法人税減税分が内部留保に使われることなく,しっかりみんなの給料に反映してもらえればと思います。
CASMAS
またソフトのお話です。
今まで成長予測は手根骨のX線写真を目で見て評価していました。
今回、成長予測を数値で出力してくれるソフトを導入しました。
CASMASというソフトです。
今まで使っていたセファロ分析ソフトと連動するソフトで、手根骨のX線写真から自動的に計測してくれるということですが・・・
実際にはなかなか自動的には読み込んでくれず、エラーが出るので、計測点を自分でプロットしています。
それでもプロットさえすればそのデータから現在の骨の成長がどの程度かを数値で出してくれます。
最終的な身長や、あごの成長の予測をしてくれるので治療計画を立てる上で参考になります。
Aquarium
Aquariumというソフトがあります。
同じ名前で、デスクトップ上で魚を飼うソフトがありましたが、今回紹介するソフトは矯正治療について患者さんに説明する際に使える画像閲覧用のソフトです。
色々な装置についての説明だけでなく、手術や口腔清掃の仕方などの動画もあります。
このソフトを利用して、医院内の患者さんへの説明に使っているファイルや、ホームページを作り直そうと思っています。
12歳臼歯の水平埋伏
歯が並びきるだけの隙間が足りないとき、前歯ではがたがたに位置がずれて生えることが多いですが、奥歯、特に親知らずでは横向きになっていて、生えてこない、または少しだけ歯が見えた状態になることが多いです。
まれに、下あごの大きさが小さくて、12歳臼歯も横向きに生えることがあります。
この患者さんの場合○で囲んだ部位に歯がありますが、両側とも横向きで、右側は少し歯が見えていて、左側は埋まったままの状態です。
パノラマ写真を見てみると、両側とも12歳臼歯が横向きで、その上に親知らずがある状態です。
こういった状態だと、そのまま様子を見ていても12歳臼歯がまっすぐ生えることはありません。
しっかりと奥歯で噛むことができるようにするため、両側の小臼歯と親知らずを抜いて矯正治療を行いました。
治療後の状態です。
横向きの歯はしっかりと起き上がりました。
パノラマ写真でも奥歯の傾きが変わったのがわかります。
このように横向きの歯でも必要があれば起こすことができます。
ただし、多くの場合は歯を抜いて隙間を捻出する必要がありますが。
黒いバー
先日デンタルショーに行き、そこで黒いバー(歯やプラスチックや金属などを削る道具)を見つけました。
ダイアモンドライクカーボンという炭素のアモルファスをバーの表面にコーティングしているそうで、従来のバーより耐久性に優れ、熱を帯びにくいということでした。
右が従来品、左がダイアモンドライクカーボンでコーティングされた黒いバーです。
早速、買って使用してみました。
熱を帯びにくいので、レジンを削っているときに段差ができにくく、スムーズに切削できます。
少し高いですが、良い買い物をしました。
スマイル
当院のスタッフさんの矯正装置を撤去しました。
最初、患者さんで当院にいらっしゃって、その後当院に勤務されることになりました。
昨日、装置を撤去し、資料を採って、比較をしてみました。
治療前と
治療後です。
ぎこちなかったスマイルが、満面の笑みになりました。