身長計
成長期の患者さんの矯正治療中では定期的に身長を測ります。
身長を測るときに身長計が必要になるのですが、学校の健診などで使用される身長計は場所をとり、また結構高価です。
開業前にネットで安くて場所をとらない身長計を探し、見つけたのがこれです。

床に置くのではなく、上から降ろしていくという造りなので場所をとりません。
難点はメジャータイプなので滑りが悪く、計測時に頭が当たるか当たらないかというところで微妙に動かす時に苦労します。
微調整の時にハンドルか何かでわずかに上下できるようになっているともう少し使い回しがいいかなと思っています。
裏側からの矯正治療 3
裏側からの矯正治療の3回目です。
2回目では表側からの矯正治療と裏側からの矯正治療のメリット、デメリットについて書きました。
この一連の記事を読んでいる人の中には、裏側からの矯正治療をしてみたいと考えている人もいらっしゃると思います。
今回は裏側からの矯正治療でデメリットの中にあげた、治療がかなり難しいケースについて書きたいと思います。
①骨格的に大きくずれているケース
骨格的に大きくずれている場合、手術適用となることが多いですが、裏側からの矯正治療は保険適用になりません。
②歯の長さが短い
裏側からの矯正治療は表側の矯正治療にくらべてブラケットを付けることができる範囲が狭いです。
そのため、歯の長さが短くブラケットをつける場所がないケースではつけられません。
以上が裏側からの矯正治療が困難なケースとなります。
その他にも治療期間が長くなりがちなケースが存在しますが、治療技術の進歩によりかなりのケースが治療可能になってきています。
裏側からの矯正治療 2
裏側からの矯正治療の2回目です。
ある患者さんの治療についていくつかの治療方法の選択肢がある場合、それぞれの治療方法を比較するとメリット、デメリットというものが出てきます。
医療従事者はそのメリット・デメリットをよく吟味した上で、最善と考えられる治療方法を説明します。
また、メリット・デメリットを比較したときに最善と考えられる治療方法と、次善と考えられる治療方法の差が少ない場合、両案を提示した上でそれぞれのメリット・デメリットを詳しく説明し、患者さんに治療方法を選択してもらうことになります。
裏側からの矯正治療の場合は表側からの矯正治療との比較となります。
裏側からの矯正治療と表側からの矯正治療のメリット・デメリットについて比較してみましょう。
表側からの矯正治療
メリット
ほとんどのケースで治療可能
治療後の仕上がりが良い
1回あたりの診療時間が短い
発音や舌の動きが制限されにくい
裏側からの矯正治療より治療費が安い
裏側からの矯正治療より治療期間が短くなることが多い
歯磨きが裏側より容易
デメリット
装置が他人の目に付きやすい(審美ブラケットを使用すれば目に付きやすさは軽減される)
接客を主とする職業についている場合、表側からの矯正治療が禁止されている場合がある
顔をぶつけた時に唇の裏や頬をケガしやすい
食後しっかり手入れしないと食べカスが見える
裏側からの矯正治療
メリット
装置が他人の目に付きにくい
接客を主とする職業で表側からの矯正治療が禁止されている職場でも、裏側からの矯正治療については許可される場合がある
ケースによっては表側よりも簡単になることがある
デメリット
裏側からでは治療ができない、治療が困難というケースが多く存在する
話しにくい、舌の動きが制限される
舌に口内炎をつくりやすい
治療期間が長い
1回あたりの診療時間が長い
治療費が表側より高額
治療の仕上がりが表側より劣ることが多い
食べカスや磨き残しが残りやすい
このように比較すると裏側からの矯正治療の方がデメリットが多くなります。
しかし、裏側からの矯正治療には外から見えにくいという大きなメリットがあるため、子のメリットを何よりも重視される患者さんにとっては最適な治療方法と考えられます。
裏側からの矯正治療 1.
裏側からの矯正治療というと、みなさんが想像するのは舌側矯正や裏側矯正と呼ばれているブラケットを用いた矯正治療だと思います。
しかし、歯の外側から見えない矯正治療というカテゴリーで考えるなら、リンガルアーチや床矯正装置などもその部類に入るでしょう。
余談は置いて、
今日は裏側にブラケットをつける矯正治療の話を書きます。

最近、裏側にブラケットをつけて矯正治療をされる方がどんどん増えています。
一般の人たちからみれば、裏側からの矯正治療は最近始まった最新の矯正治療のように思えるかもしれません。
実は最初の裏側にブラケットをつける矯正治療は1970年代に日本で開発されました。
当初は治療方法が難しく、治療期間も長くなりがちだったためあまり普及しませんでした。
しかし、裏側からの矯正治療を継続し、長年に渡って治療方法の研究や材料の研究がなされていました。
現在では、ブラケットや治療方法がどんどん改善され、今では裏側からの矯正治療を行う歯科医院はかなりの数になっています。
続きます。
認定医
私は日本矯正歯科学会に加入しています。
この日本矯正歯科学会は認定医制度を持っていて、
ある期間矯正治療の研修をして、論文を発表し、認定医の症例審査と試問に合格すると認定医として登録されます。
医科・歯科ともに多くの認定医、専門医制度がありますが、多くは広告上に認定医、専門医を表示できるように厚生労働省から許可されています。
しかし、矯正の認定医、専門医はまだ厚生労働省から許可されていませんので、インターネット上を除き、新聞、雑誌、電話帳、看板などに広告として掲げることができません。
早く掲示できるようになるといいのですが・・・
都道府県別矯正歯科認定医数と県民所得
昨日の続きです。
人口が多くても所得が低ければなかなか矯正治療に結びつかないと思います。
県民一人あたりの所得、人口ともに多いところほど矯正患者数が多いと考え、昨日の表を修正しました。
人口×一人あたりの県民所得の多い順にソートしています。
一人あたりの県民所得のデータは、2007年度のものです。
この後にリーマンショックが発生していますので、現在の経済状況と乖離しているかもしれません。
また、農村部人口や道路交通事情など個々の県で異なるので人口×県民所得が本当の意味での経済状況を示しているとは言えませんが、単純に掛けて比較してみました。
経済的な格差がわかりやすいように、最下位の県を1として比較しています。

経済規模の大きな県ほど上位に来ています。
ただし、そういった県ではやはり矯正の認定医数も多くなっています。
人口×一人当たりの県民所得を認定医数で割ってみました。
全国平均を1として、認定医の供給過剰な県を赤のバックグラウンドで塗りつぶしています。
宮崎は認定医の供給が過剰なようです。
宮崎の矯正は厳しいですね。
頑張らないといけないなー
都道府県別日本矯正歯科学会認定医数
やたら長い、漢字だらけのタイトルでお送りします。
日本矯正歯科学会では認定医制度を設けています。
学会のホームページにはそれぞれの都道府県の認定医名簿も公開されています。
まだ大学で勤務医をしていた時にどこの都道府県が一番認定医が少ないのだろうかと思い、調べたことがありました。
当時は鳥取県が2人で一番少なかったのを覚えています。
それから数年が過ぎ、現在の状況はと名簿を眺めていると、どの都道府県もかなり増えています。
鳥取県は当時の2倍に増えていました(といっても都道府県別では最も少ないのですが)。
この都道府県別の認定医数、人口や歯学部の数で比較するとどうなるのだろうかと思い、表を作ってみました。人口のデータは2005年の人口を元にしています。

認定医一人あたりの人口がもっとも多い都道府県は青森県でした。
我が宮崎県は26位です。
全国平均は33位と34位の間で、認定医一人当たり4万8千人です。
もちろん、認定医一人あたりの人口が最も少ないのは東京です。
歯学部のある都道府県では認定医一人あたりの人口が少なくなる傾向にあります。
これから矯正で開業しようと思っている先生は、上位の県を考慮したほうが良いかもしれませんね。
作ってみてかなり面白かったので、他のデータ(県民所得など)とリンクさせたランキングも作ってみようと思います。
舌の癖の除去 5. レッスン3
今までのレッスンはクリアできたでしょうか?
できない人は今までのレッスンを繰り返してください。
クリアできた人は次へすすみます。
舌の癖の除去、レッスン3です。
1. フルフルスポット
舌を細くして左右に振ります

なるべく早く動かしてください。
次にすばやくスポットに舌の先を付けます。スポットに付けるときは口を閉じないようにしてください。
これを繰り返してください。
2. カッ、スワロー
飲み込む時の舌の付け根の部分(舌根部)と、口の天井の奥の部分(軟口蓋)の動きを覚える訓練です。
少し上を見ながら、口をあけて指3本縦に口の中に入れます。

この状態で、「カッ」とはっきり声を出してください。
このときののどの動きの感覚をよく覚えてください。
次は同じくらい口を開けて、鏡でのどの奥を見ながら、「カッ」とはっきり声を出してください。
これが飲み込む時の、舌の付け根の部分(舌根部)と口の天井の奥の部分(軟口蓋)の正しい動きです。
次に同じくらい口を開けて、鏡でのどの奥を見ながら、口の中にスプレーで少量水を入れます。
「カッ」と声を出した時ののどの動きを思い出しながら、同じようにのどを動かして水を飲んでください。
この一連の練習を6回繰り返します。
飲む込む時はむせたりしないように注意してください。
のどを上手に動かせないとき、口を大きく開けて「カッ」と発音できずに、「ハッ」という発音になる場合があります。
そんなときは、指の数を減らし、指2本でトレーニングしてください。
指2本でもできないときは、指1本でも良いです。
発音ができるようになったら、指の数を増やしてください。
3. リップポスチャー
安静時のくちびるの訓練です。
下くちびるの裏に入れる綿を用意します。

歯科医院で使用するロールワッテが用意できる場合はそれを使用してください(上の写真左)。
用意できない場合は、薬局などで売っている角型の綿(上の写真真ん中)を丸め、糸でしばってください(上の写真右)。
丸まった綿を下くちびるの裏側に入れます。

舌の先はスポットに付け、奥歯は軽く咬みながら、30分間くちびるを閉じてください。
くちびるを開けてはいけません。
テレビを見ながら、本を読みながらなど、何かしながら30分間維持してください。
できましたでしょうか?
舌の訓練は根気強く継続することが重要です。
無意識の時でもできるようになるためには、簡単に思える練習でも意識をしながら継続することで癖がとれてきます。
舌の癖の除去 4. レッスン2
舌の癖の除去、レッスン2です。
1. スラープスワロー
用意してほしいものは、ストローとスプレーです。

まず、舌の先をスポットにつけます。

次に小臼歯のあたりでストローを咬みます。
このとき、舌の先はスポットについているので、ストローは舌の下を通っています。

口角(矢印で示したくちびるの端)からスプレーで水を少し入れます。
舌の先はスポットに付けたまま、ストローは咬んだまま、水を奥歯の間から吸い込み、舌の上(舌の真ん中あたり)に集めます。
くちびるは閉じないように、この状態で水を飲み込んでください。
舌はストローで邪魔をされて、下に下がることなく、飲み込むことができるはずです。
これが正しい飲み込み方です。この動きを覚えましょう。
2. バイト
舌の癖があるひとは、飲み込むときに歯をかみ合わせていなかったり、食事を良く咬んでいないことが多く、咬む筋肉(咀嚼筋)がしっかりと機能していないことが多いです。
咀嚼筋のトレーニングとして、かみ締めを行います。
このトレーニングには注意が必要で、顎関節症のひとは症状を悪化させる可能性があるので控えてください。
あごのえら(耳の下で下あごの角の部分)の少し上を両手で触ります。
舌の先をスポットにつけたまま、奥歯を力いっぱい3秒間かみ締めます。
このとき、えらの上の筋肉(咬筋)が動くのを確かめてください。
かみ締めたあと、3秒間休憩します。
次に、こめかみを両手で触ります。
舌の先をスポットにつけたまま、奥歯を力いっぱい3秒間かみ締めます。
このとき、こめかみの筋肉(側頭筋前腹)が動くのを確かめてください。
かみ締めたあと、3秒間休憩します。
次に、耳の上を両手で触ります。
舌の先をスポットにつけたまま、奥歯を力いっぱい3秒間かみ締めます。
このとき、耳の上の筋肉(側頭筋後腹)が動くのを確かめてください。
かみ締めたあと、3秒間休憩します。
この一連のトレーニングを5回繰り返してください。
トレーニング中に痛みを感じた場合はすぐに中止してください。
3. ポスチャー
舌の位置を常に上に付けておく練習です。
スラープスワローと同様に、舌の先をスポットに付け、ストローを咬んでください。
くちびるは閉じ、5分間舌の先を上に付けた状態を維持してください。
できましたでしょうか。
どんどん難しくなってきます。
ひとつひとつのレッスンを無理なくこなせるようになってから次のレッスンに移ってください。
舌の癖の除去 3.レッスン1
レッスン1です。
昨日書いたものに加えて、いくつか追加で練習を行います。
1. スポット

以前にも出した写真です。
上の前歯の裏に少し膨らんだ部分があります(青の中心の少し前方)。
普段からその部分に舌の先を付けておきます。
このとき、舌の先を丸めないように注意してください。
正しい舌の位置は普段この位置に舌の先がついています。
2. ポッピング

子供が遊びでよくやるもので、舌全体を上あごに付けて、ポンッと音を鳴らしてみてください。
舌の先はスポットの位置で、音はなるべく大きな音を出してください。
この2つがしっかりできるようになると舌の機能はかなり良くなります。
頑張ってみてください。









