スポーツメディカルチェック
今日は体育の日。
今年も国体参加選手のメディカルチェックに行ってきました。
歯科は毎年歯科検診と咬合力測定を行っています。
しっかりとフィードバックして,来年の競技成績向上に役立てればと思います。
ちょんまげライト
今週の月曜日から水曜日まで,松本まで学会に行ってきました。
例年と違い,今回は3日間参加しましたので,色々と勉強になりました。
もちろん,信州そばと日本酒,温泉も堪能しましたが。
今回,学会に行ったら絶対に買ってこようと思ったのが,診療用のルーペです。
最近老眼が進んだようで,近くを見るのがつらくなってきました。
技工は眼鏡をはずして行っていますが,診療は眼鏡をはずすと顔を近づけるわけにもいかないので苦労していました。
ということで買ったのがルーペ付きヘッドライトです。
通称ちょんまげライト。
カメラ目線となっていますが,眼鏡をかけたまま使えるところがよいです。
ライトは上に向けると消えます。
本日早速マルチブラケットを装着する患者さんに使ってみました。
ある程度の深さまで焦点が合うのでよく見えました。
かなり勝手がよくなりました。
消費税
来年4月から消費税8%が決定しました。
自費診療は3%分アップして費用負担していただくことになります。
来年の予測として,3月は駆け込みで治療希望のかたがこられ,4月以降はぱったりと治療希望が減りそうな気がします。
この予測がはずれるように,法人税減税分が内部留保に使われることなく,しっかりみんなの給料に反映してもらえればと思います。
3Dスキャナー
前回と似たタイトルでお届けします。
3Dプリンタがほしいなと思い,ネットを見ていると3Dスキャナーなるものを見つけました。
非接触型で,立体構造物をボリュームデータとして保存できるようです。
使用例を見てみると,顔などの他に,歯科の模型もデジタルデータ化していました。
今まで大がかりなものしか見たことがありませんでしたが,これがもっと小型化され,スキャンの精度がもっと上がれば,口の中を直接スキャンできるようになるのではないでしょうか。
そうなれば,印象採得が必要でなくなり,吐き気の起きやすい患者さんも無理なく治療が受けられるのではないでしょうか(もっともレーザー光の届かないところをなくさないといけませんが)。
また,3Dスキャナーが安価になれば,模型の保存場所に困らなくなるのではないでしょうか。
もっとも精度のよい3Dプリンタとセットで用意しなければなりませんが。
おそらく近い将来実現するのではないかと思います。
3Dプリンタ
3Dプリンタというものがあります。
CTのように層状になったデータを出力し、3次元的に造形するものです。
矯正では外科的矯正治療の手術で、CTデータから患者さんの骨格模型を作り、あごの骨の切り方や移動方向、移動量のシミュレーションをしたのを思い出します。
そのころは1体当たりたしか数十万円かかっていたと記憶しています。
最近は機械自体が数万円から購入できるようです。
いずれは矯正治療に使用する装置を3Dプリンタで作る時代になるのではと夢想しています。
できるようにならないかな~
CASMAS
またソフトのお話です。
今まで成長予測は手根骨のX線写真を目で見て評価していました。
今回、成長予測を数値で出力してくれるソフトを導入しました。
CASMASというソフトです。
今まで使っていたセファロ分析ソフトと連動するソフトで、手根骨のX線写真から自動的に計測してくれるということですが・・・
実際にはなかなか自動的には読み込んでくれず、エラーが出るので、計測点を自分でプロットしています。
それでもプロットさえすればそのデータから現在の骨の成長がどの程度かを数値で出してくれます。
最終的な身長や、あごの成長の予測をしてくれるので治療計画を立てる上で参考になります。
Aquarium
Aquariumというソフトがあります。
同じ名前で、デスクトップ上で魚を飼うソフトがありましたが、今回紹介するソフトは矯正治療について患者さんに説明する際に使える画像閲覧用のソフトです。
色々な装置についての説明だけでなく、手術や口腔清掃の仕方などの動画もあります。
このソフトを利用して、医院内の患者さんへの説明に使っているファイルや、ホームページを作り直そうと思っています。
奥歯を失うとアルツハイマー病が悪化?
朝日新聞の記事から
奥歯失うとアルツハイマー病悪化 広島大、マウスで実験
【南宏美】奥歯を失うと、これまで原因とされてきたたんぱく質の蓄積とは異なる仕組みでアルツハイマー病が悪化することを、広島大などのチームがマウスの実験で突きとめた。広島大が3日発表した。
認知症の一つのアルツハイマー病は、脳内にアミロイドβという異常なたんぱく質が蓄積することで症状が進むと考えられている。
赤川安正・広島大名誉教授らは、遺伝子操作でアルツハイマー病を発症するようにしたマウスに、暗い部屋に入ると電気ショックを受けることを覚えさせてから、左右の奥歯6本を抜いたものと残したものに分けた。約4カ月後に調べると、歯を残した方は7匹全てが暗い部屋に入らなかったが、抜いた方は10匹中6匹が入った。
どちらのマウスも脳内でアミロイドβが蓄積した面積に差はなかったが、記憶をつかさどる脳の海馬の細胞数は、歯を抜いた方が少なかった。アミロイドβの蓄積とは別に、海馬の細胞が減ることで学習や記憶能力が低下したと考えられるという。赤川名誉教授は「かむことによる脳への刺激や脳の血流量が減った影響ではないか。今後、解明したい」と話している。
この記事はヒトで実証されたデータではありません。
しかし、奥歯で噛めないお年寄りに噛める入れ歯を入れると日常の活動が改善されるといいます。
虫歯や歯周病などで奥歯を喪失するといろいろな面で不都合が出てきますね。
矯正治療によって虫歯や歯周病のリスクを下げるとアルツハイマーにも有効かもしれないと思いました。
宮崎県体育協会認定アスレティックトレーナー養成講習会
昨日の午前中は宮崎県体育協会認定アスレティックトレーナー養成講習会に講師として参加しました。
宮崎県体育協会が認定するアスレティックトレーナーになるためには、年5回の講習を受けたあと学科と実技試験に合格する必要があり、かなりの難関です。
学科にはスポーツに関する医学的知識が組み込まれ、その中には歯科も含まれています。
歯科の講義は30分なので、アスレティックトレーナーに知っておいてほしい基礎的なスポーツ歯科的な講義を行いました。
昨年はかなりの狭き門でしたが、今年はすべての受講生が合格してもらえればと思います。