ドラフト1位指名投手
先ほどNHKの7時のニュースで、ジャイアンツが1位指名した中央大学の沢村拓一投手が出ていました。
沢村投手は青いマウスガードを使用していたようです。
ピッチャーはテレビ中継での露出が多いので、テレビを見た小・中・高校生がマウスガードをどんどん使用するようになってくれるとうれしいです。
カスタムメイドマウスガード
前回に続いてマウスガード(マウスピース)のお話です。
マウスガードにはスポーツ用品店で取り扱う既製品と、歯科医院でつくるカスタムメイドマウスガードがあります。
既製品のマウスガードは大きさ、形、歯の数の違う色々な人の口に合うように作られています。そのため、ある程度大きめで、お湯で柔らかくして歯に合わせます。既製品のマウスガードの良いところは何よりも価格です。逆に悪いところは大きくはずれやすい、しゃべりにくいところです。
歯科医院で作るマウスガードは、歯型をとり、歯型に材料をプレスして作ります。プレスするシートの材質、厚みや枚数を調整することで、一部分だけを厚くしたり、薄くすることもできます。また、歯型に合わせて機械でプレスするので、適合がよく、口を大きくあけたり、大声を出してもはずれません。大きさもコンパクトに作ることができるため、既製品より口の中が楽で、声を出しやすいです。費用は既製品より高くなります。
競技中にはずれることを心配する必要がなく、声が出しやすいのでカスタムメイドマウスガードをお作りすることをお勧めします。
高校野球とマウスガード
マウスガードはボクシングやラグビーなど、殴りあったり、ぶつかったりするスポーツで使われるものというイメージが定着していると思います。
しかし、ソフトボールの上野選手がオリンピックで使用していたように、近年色々なスポーツでマウスガードが使用されています。プロ野球でも横浜ベイスターズの村田選手、ソフトバンクホークスの多村選手、巨人の鈴木選手などマウスガードを使用される選手が増えています。なぜソフトボールや野球でマウスガード?と疑問に思う方も多いと思います。マウスガードとスポーツパフォーマンスに関する研究で、マウスガードをつけるとパフォーマンスが上がるという人がいるからです。
さて、タイトルにあげた高校野球ですが、高校野球連盟は平成22年3月発表の「高校野球用具の使用制限」の中で、白または透明なものに限りマウスガード(マウスピース)の使用を許可しました。
私が今までにマウスガードを作った野球選手では、バッティングでインパクトのときに噛み締めている人はバットスピードが上がっていることが多かったです。野球をしているかたは一度使ってみてはいかがでしょうか?
マウスガードはスポーツ用品店で既製品を購入することもできます。しかし、お湯で温めて歯に合わせるため、大きい、外れやすい、しゃべりにくいなど、使い勝手は悪いです。歯科医院で作ってもらうことをおすすめします。