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2011.01.12

トレース

レントゲン写真には主に2つの使い方があるのではと思います。

一つには病的な状態があるのかないのかを見るため、

もう一つは大きさなどが適切かどうかをみるためです。

ある・なしを見極めるには撮影の条件をそろえる必要は少なくなりますが、大きさの比較するためには厳密に撮影の条件をそろえる必要が出ます。

この撮影条件を厳密に揃えたものが矯正でよく撮影されているセファロです。

このセファロ、私が矯正に残ったころはデジタル化されているものの、まだフィルムにして保存していました。

患者さんのデータの計測にはトレーシングペーパーを使って骨の形をなぞり、定規や分度器で手計測していました。

今ではどんどんフィルムレスになり、デジタルデータを直接モニター画面に表示するようになっています。

また、計測もモニター上で計測点をプロットすれば、計測プログラムが勝手に計測してくれるようになっています。

便利になってきているようにも思えますが、トレースもせず、計測点をプロットするのに心理的な抵抗があります。

そのため、面倒ですがドロー系のソフトでセファロをトレースし、その画像を計測プログラムに採り込んでいます。

 

 

このトレースの作業、マウスでモニターを眺めながらラインを引いているので、すごくストレスがかかります。

セファロを実物大に表示できるタブレット型のモニターに0.5mm程度のペン先で直接なぞるように入力できれば、昔のトレースのように正確で素早くラインが引けてるのですが、どこかのレントゲン器械の会社さん、出してくれませんかね。