本日は日曜、定休日です。
宮崎市はくもり。
寒い朝です。
いつもの定休日は矯正関連の記事は書かないのですが、矯正治療をいつ始めるかということについて書いていきます。
患者さんご本人や家族の方に「矯正治療はいつ始めたら良いのですか」とよく聞かれます。
すべてのケースに当てはまる答えとしては、「それぞれのケースによって異なるので、一度矯正歯科医にご相談ください。」となります。
ではなぜそれぞれのケースで異なるのでしょうか?
矯正歯科医が治療計画を考えるときに、
・顔の骨格に異常がないかどうか
・歯の生え方や傾きに異常があって、咬むたびにあごがずれていないかどうか
・歯とあごの大きさが整っているかどうか
・かみ合わせに悪影響を与える癖がないかどうか
・歯の形に異常がないかどうか
・歯の数に異常がないかどうか
・顔の成長や歯に異常をきたす病気を持っていないかどうか
・成長期かどうか、いつまで成長するか
・歯の生え変わりはいつか
などの患者さんの体の問題と、
・進学や就職はいつごろか、仕事の予定はどうか
・引越しの予定があるかどうか
などの患者さんの社会環境の問題など、
様々な要素を組み合わせて考えています。
同じようなかみ合わせでも、上に挙げた要素が異なれば違った治療計画になります。
矯正治療は長期間の治療になります。
体の問題だけで治療計画を立てると、治療の継続に無理が生じ、患者さんの来院が滞る恐れがあります。
また、転居の予定を考慮せずに治療を開始すると、転医が必要となり、無駄な出費を強いる可能性や、治療期間が長くなる可能性が出てきます。
体の問題の把握、社会的背景の聞き取りには少し時間がかかります。
中にはすぐに矯正治療を始めたほうが良く、時期を逸すると治療が困難になるケースもあります。
そのため、「矯正治療はいつ始めればよいか」と疑問に思われたときは、
個々のケースで異なるので、できればすぐに矯正歯科医に一度ご相談ください。