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2010.11.24

外科的矯正治療 3.検査

外科的矯正治療を行うのに必要とされる検査があります。

外科的矯正治療を受ける患者さんは、顎変形症という病気であると診断されます。

顎変形症の診断には、

・咀嚼筋筋電図(咬むときに使っている筋肉が出す電気信号の)検査、
・下顎運動(下あごの動き方)の検査、
・歯科矯正セファログラム(顔の骨を前、横から写したレントゲン写真で、毎回同じ撮り方で撮影するもの)、
・口腔内写真、
・顔面写真、
・歯型、
を分析して行うように定められています。

他の保険の矯正治療と違うのは、咀嚼筋筋電図下顎運動の分析が必要なところです。

この検査は最低でも、治療開始前、あごの骨の手術のを開始した時、歯を動かし終わって保定を行うときに必要です(最大5回)。

この検査で、

「歯並びやあごの骨格が悪いだけではないのですよ(見た目だけではないですよ)。」、

「歯並びやあごの骨格が悪いせいで、咬む筋肉がうまく働けないのですよ(うまく咬めない)。」、

「歯並びやあごの骨格が悪いせいで、うまくあごを動かせないのですよ。」

というように、咀嚼障害という病的な状態であることを証明することになるのです。

これらの検査を行う装置は結構値が張るのですが、使う機会が少ないところが頭痛の種です。