ブログ

2010.11.09

インダイレクトボンディング

インダイレクトボンディングという技術があります。

矯正治療で歯にブラケットを付けるときに、

1個づつ直接歯に付けていくのがダイレクトボンディング、

あらかじめ歯型にブラケットを仮止めして、それをマウスピースで複数個一気に歯につけていくのがインダイレクトボンディングです。

自作のインダイレクトボンディング用マウスピース

 

少し自分なりの工夫をしています。

インダイレクトボンディングはマウスピースを準備するのに手間がかかります。

しかし、インダイレクトボンディングでは、模型上で仮止めしながらあらゆる方向からブラケットの位置、歯に対する角度、他の歯とのバランスを見ることができます。

そのため、直接歯にブラケットを付けるより、正確な位置に付けることができます。

不正確な位置にブラケットが付いていると、歯の移動が遅くなります。

場合によってはまったく歯が動かないこともあります。

正確なブラケットの位置は矯正治療がスムーズに進行するのに不可欠なのです。

また、インダイレクトボンディングでは複数のブラケットを同時につけるので、診療時間が短くなります。

私の歯科医院では、何か装置が入っていてインダイレクトボンディングができない場合を除けば、すべての患者さんでインダイレクトボンディングを行うようにしています。

その結果、マルチブラケット中の患者さんの治療の進み具合は劇的に改善しました。

その分私の技工時間は増えましたが・・・