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2010.10.23

矯正治療と保険 3.あごの手術が必要な矯正治療

矯正治療に保険が適用される病気の2つめです。

・下あごが前に出ていて、極端な受け口になっている場合
・逆に下あごが小さくて、極端な出っ歯になっている場合
・上下の歯が奥歯だけでかんでいる場合
・あごが横に大きくずれている場合
など、あごの骨の大きさや形に異常があり、矯正治療だけではきれいに咬ませるのが難しい場合、咬ませても安定しないと判断される場合は、矯正治療にあごの骨の形を変える手術を組み合わせた治療(外科的矯正治療)を行うことがあります。

この外科的矯正治療では、矯正治療、手術ともに保険を適用することが可能です。

顔の変化だけで見れば美容整形じゃないのかと思われるかもしれません。しかし、外科的矯正治療では歯を支える上あごと下あごの位置や形を整えることで、咬む、飲み込む、発音する、呼吸するなどの機能を改善することを目的としています。あくまで、機能を改善するのに手術が必要なのであり、目的が違います。まあ、せっかく手術してまで治療を行うことを選択されているので、治療計画を立てる上でできるだけ見た目が良くなることも考えていますが。

外科的矯正治療では目的が機能の改善ですので、できるだけ短期間で治療するために歯を削ってかぶせものでかみ合わせを整えるということはしません。また、治療を行うにはあごの動きの検査や咬むのに使われる筋肉の検査が必要で、地方厚生局から指定を受けている歯科医院で検査が受けられます。

顔の形とかみ合わせが気になる場合は矯正専門の歯科医院に一度相談されてみてはいかがでしょうか。