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2018.10.16

デジタルセットアップ

矯正治療の計画を説明する時、歯科医が想定している治療後の歯並び、かみ合わせと、患者さんが思い描く治療後の歯並び、かみ合わせが可能な限り一致することはかなり重要です。

 

患者さんの思い描いたものと歯科医が想定していたものが乖離していると、治療後に「もっとこうなると思っていたのに、全然治っていない」となり、トラブルにつながります。

 

歯科医院によっては歯を並べた模型(セットアップ模型)を作られるところもありますが、かなり時間がかかるので当院では行っていませんでした。

 

セットアップ模型の代わりに、当院では治療後の歯並びの予測を以前はフォトショップで治療前の歯並びの写真を加工し、治療後の大体の歯並びのイメージ写真を見てもらっていました。

しかし、口の中の写真の加工では写真を撮った距離、角度によって歯の形や大きさが歪むため、大体こんな感じというものでしかありませんでした。

 

模型データの加工ソフト「Maestro 3D Dental Studio」で模型データを加工し、治療後の歯並びかみ合わせになるように歯をコンピューター上で配列し(デジタルセットアップ)、治療善の歯並びに重ね合わせてより正確にイメージできるようにしました。

フォトショップで加工する時間の約5倍近く時間がかかってしまいました。効率は落ちますが、フォトショップよりはるかに正確なイメージができるので、こちらに変更していく予定です。