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2010.12.27

矯正治療中のスポーツ外傷

以前、前歯が出ているとスポーツでケガしやすいという話を書きました。

今回は矯正治療中のスポーツのケガの話です。

矯正治療では歯の表面にブラケットをつけることが多いです。

多くのケースでは歯の外側のくちびるや頬と接する面にブラケットがついています。

ブラケットの角はできるだけ滑らかに作っていますが、不意の衝撃でくちびるや頬を切る場合があります。

1998年に出された高校生のクラブ活動での口のケガに関する論文で、

矯正治療中の生徒では口のケガが多くなると発表されています。

これはサッカー、レスリング、バスケットボールの選手を対象とした論文です。

レスリングでケガが増えるのは想像に難しくないのですが、サッカーやバスケットボールなど選手同士が接触する可能性のあるスポーツでも高くなっています。

このことから、他のスポーツでも選手同士が接触する可能性のあるスポーツでは矯正治療中の選手は口のケガをしやすいと考えられます。

口のケガが矯正装置で増えるなら、その矯正装置をマウスガードでカバーすれば口のケガの予防は可能です。

矯正治療中のスポーツ選手はなるべくマウスガードを装着してください。