ブログ

2011.08.22

バスケットボールと噛み締め

スポーツ選手に競技中に噛み締めているかどうかをたずねると、同じ競技をしている選手でも答えがわかれ、噛み締めていると答える選手と噛み締めていないと答える選手がいます。

 

スポーツと歯科の関連を調べる上で、競技中に噛み締めているかどうか、どういった状況で噛み締めているかを把握することは重要ですが、それを正確に把握しようとすると選手にたずねても正確な答えは返ってきません。

 

正確には把握するには競技中に筋電計をつけてもらうのが一番ですが、競技の邪魔にならないようにするのはかなり難しいです。

 

そんな中、最近発表された論文で、コードレスのコンパクトな筋電計をバスケットボール選手に装着し、競技中の咬筋の活動を記録し、どのような状況で噛み締めているかを調べたものがありました(スポーツ歯学 15(1), 1-5, 2011)。

 

バスケットボールでは、攻守の切り替え時のダッシュの時に最大咬合力の50%程度、スクリーンアウトやシュート時に最大咬合力の20~30%程度の力で噛み締めているようです。

 

マウスガードは姿勢の維持に関連しているといわれているので、攻守の切り替え時やスクリーンアウトに効果がでるかもしれませんね。