矯正治療に必要な栄養素
以前にも説明しましたが、
歯が移動するとき、歯の周囲の骨が改造されます。
矯正治療中に摂取してほしい栄養素は特に骨を作るのに必要な栄養素と言えるでしょう。
具体的には、
カルシウム、マグネシウム、リン、ナトリウム等のミネラル成分
骨のコラーゲンの元となるタンパク質やアミノ酸
コラーゲンの合成や骨のミネラル成分の調節に必要なビタミンC、D、K
などです。
野菜、果物や乳製品などに良く含まれていますので、1日に1回はこれらの食品を摂取されてはいかがでしょうか。
銀杏の木
歯科医院の前に立派な銀杏の木があります。
宮崎市も少し肌寒くなってきて、銀杏の木も先週に比べて少し黄色くなってきました。
もう少しすると朝の掃除が大変になるかもしれません。
ブラケット
ブラケットの話です。
ブラケットは、矯正治療中に歯の表面に貼り付けて歯を動かす小さな装置です。
現在矯正治療に使われているブラケットの素材は大きく3つに分けられ、金属製、プラスチック製、セラミックス製があります。
金属製は強度に優れているので、小さくても壊れにくいです。
針金との摩擦も少なく、使う方としては一番使い勝手が良い素材です。
ただ、見た目を気にする患者さんには不評ですが。
次にプラスチックです。
プラスチックは白く作ることができ、金属ほどではないですが、セラミックス製より安いです。
しかし、強度に劣るので、壊れにくくするためには大きくなってしまいます。
最後にセラミックス製です。
白く作ることができ、強度的にも強いのですが、衝撃力に弱く、欠けやすいのが難点です。
そのため、壊れにくくするには金属よりも大きくなりがちです。
ところが、この1年間にセラミックス製のブラケットの中でジルコニアで作られたものが発売されるようになりました。
ジルコニア製は従来のセラミックス製に比べて、衝撃力に強くなり、コンパクトで欠けにくい性質があります。
価格的には従来のセラミックス製にくらべてやや高いです。
ジルコニア製ブラケット
歯の健康フェスティバル
今日は宮崎神宮の神武大祭の日でした。
朝から昼ごろまで生憎の雨でしたが、昼からはなんとか雨もあがりました。
一方で、歯の健康フェスティバルも執り行われました。
例年ですと、6月ころの開催なのですが、先の口蹄疫騒ぎで色々な行事が延期、中止となっていたため、今日の開催となりました。
神武大祭と重なったためか、時期はずれのためか、少し寒くなってきたためか、フェスティバル参加者は大変少なかったです。
その分、矯正相談に来られた方に時間をかけてお話できて良かったです。
ホワイトニング後の飲食
久しぶりにホワイトニングです。
ホワイトニングを受けたことのある人はご存知だと思いますが、ホワイトニング(漂泊やクリーニング(PMTC))後に控えていただきたい食べ物、飲み物の話です。
漂泊では最初に歯の表面をきれいにします。
通常歯の表面にはペリクルといわれるタンパク質でおおわれています。
このペリクルには、口の中の細菌が付着しやすいという悪い作用もあるのですが、歯を外からの刺激から護る作用もあるのです。
漂泊やPMTCを行うときはこのペリクルを取り除くので、歯はかなりデリケートな状態です。
炭酸飲料、酸性食品、柑橘類、ヨーグルトなどは歯を少し溶かしてしまいます。
できればホワイトニングを行った日はお控えください。
また、色の付きやすい食べ物や飲み物やたばこは色がまた付着するのでお控えください。
睡眠時無呼吸症候群と矯正治療 4.成人の場合
成人の睡眠時無呼吸症候群の場合です。
成人で気道の閉塞によって睡眠時無呼吸症候群をきたすのは、肥満、加齢による気道周囲の筋の弛緩、あごが小さい、飲酒などが挙げられると思います。
こどもに比べると、扁桃の肥大は少ないと思います。
治療は、重症例には鼻マスク(CPAP)です。
併せて、肥満の人には食事療法が取られるでしょう。
軽症の人や、あごの小さい人では口内装置が選択される場合があります。
大人の場合は、こどもと違い口内装置を入れてもあごの大きさが大きくなることはありません。
ここで話は少し変わりますが、以前ブログの中で、成人のあごの骨の大きさや形の異常でかみ合わせの不整があるかたは、保険で矯正治療が可能(外科的矯正治療)であると書きました。矯正治療と保険 3. あごの手術が必要な矯正治療 – 宮崎の矯正歯科医
この保険適用の矯正治療の中には、下あごが小さくてかみ合わせの不整がある場合で、食べる・話すなどの機能に異常がある場合も保険が適用されます。
下あごを前に出す手術と矯正治療を組み合わせた治療になりますが、この治療を行った患者さんでは気道が広くなることが確認されています。
睡眠時無呼吸症候群とは一見なじまない矯正治療ですが、外科的矯正治療を行えば顔や歯並びなどの見た目の改善、食べる・話すなどの機能の改善だけでなく、睡眠時の呼吸の改善も得られることがあるのです。
成人の睡眠時無呼吸症候群の患者さんで、下あごの小さいかたは矯正専門の歯科医院を一度受診されてはいかがでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群と矯正治療 3.こどもの睡眠時無呼吸症候群の治療
こどもの睡眠時無呼吸症候群の治療です。
まず、耳鼻科や呼吸器内科を受診し、検査を受けます。
重症の場合は鼻マスク(CPAP)をつけるよう指導されるかもしれません。
また、原因別の治療としては、肥満の場合は体重のコントロールが必要になります。
扁桃肥大が原因のときは、扁桃を摘出する場合もあります。
下あごが小さい場合は下あごを前に出す口内装置の適用となり、歯科医院へ紹介されるでしょう。
この最後に挙げた口内装置は、下あごを一時的に前に出す効果があるだけではありません。
成長期のこどもに長期間適切に使用させると下あごの成長の促進が期待できるのです。
下あごが成長すれば、下あごが小さいことによる気道の狭さが根本的に解消されます。
下あごの成長のコントロールは非常にデリケートで、適切にコントロールしないと、あごの先が逆に下がってしまう場合もあります。
矯正専門の歯科医院や、小児の矯正治療に力を入れている歯科医院で治療されるのが良いでしょう。
続きます。
睡眠時無呼吸症候群と矯正治療 2.こどもの睡眠時無呼吸症候群
こどもで睡眠時無呼吸症候群と言われると、「こどもでもあるの?」と思われるかもしれません。
こどもの場合、大人にくらべ扁桃が大きいです。
そのため、下あごが小さいこどもや、少し肥満傾向にあるこどもでは睡眠時無呼吸症候群になっている場合があるのです。
夜にいびきをかいているこどもで、朝起きられないとか、昼間居眠りばかりしている場合は睡眠時無呼吸症候群を疑ってみてはいかがでしょうか。
続きます。
睡眠時無呼吸症候群と矯正治療 1.睡眠時無呼吸症候群とは
最近、睡眠時無呼吸症候群のかたの事故のニュースが新聞やテレビで取り上げられています。
睡眠時無呼吸症候群は寝ている間に呼吸が止まったり、呼吸しにくくなったりする病気です。
太っている人、年配の人に多い病気で、放置すると事故の危険性が高くなるだけでなく、高血圧、心疾患、脳血管疾患など、様々な病気を引き起こすことが知られています。また、朝起きられない、昼間眠いなど日常生活に悪い影響を及ぼします。
睡眠時無呼吸症候群は大きくは2種類の原因に分類され、脳からの信号がうまく伝わらない場合や、息の通り道である気道が狭くなっている場合があります。
大部分は気道が狭くなることで呼吸しづらくなっているようです。
気道が狭くなる原因は様々で、肥満によって気道周囲に脂肪がついた場合、お酒を飲んで気道周囲の筋肉が弛緩したり、扁桃肥大で気道が狭くなっている場合、下あごが小さくて気道が狭い場合、舌が大きくて舌の付け根が後ろに下がって気道を狭くしている場合などです。
続きます。
ドラフト1位指名投手
先ほどNHKの7時のニュースで、ジャイアンツが1位指名した中央大学の沢村拓一投手が出ていました。
沢村投手は青いマウスガードを使用していたようです。
ピッチャーはテレビ中継での露出が多いので、テレビを見た小・中・高校生がマウスガードをどんどん使用するようになってくれるとうれしいです。