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2011.10.09

再治療希望について

矯正相談に、ときどき矯正治療を受けた経験のある患者さんがいらっしゃいます。

気にしていた部分はばっちり治ったけれど後戻りしたとか、

治療して良くなったけれど、以前は気にしていなかった部分が気になるようになったとか、

一番気になっていた部分は少しも良くならず、治療後もずっと気になっている

など、

相談に来られる背景は色々です。

 

上二つは相談を受けていても心がもやもやすることが少ないのですが、

一番下のケースで来られると、相談を受けていてとても気分が沈んでいきます。

 

患者さんが気にしている部分がなぜ歯科医に伝わらなかったのか?

(伝わっていて、治せるつもりで手を付けたが治せるだけの技量がなかったのか、初めから治すつもりがなかったのか?)

 

私の歯科医院に来られた患者さんで、矯正治療を開始される方には必ず治療計画書をお渡ししています。

それは、患者さんと歯科医師が持っている治療に対するイメージのずれをなるべく少なくするためです。

 

治療にどのような装置を使うか

どういった手順で治療をするか

どの歯を抜くのか

治療後の歯並びはどうなるのか

顔はどう変化するのか

それらを計画書の中に必要なだけ書き込んでいます。

 

歯科医師が持っている治療に対するイメージが患者さんに伝われば、治療計画説明の段階で、気になる部分が治っていない治療計画には患者さんからNOが突きつけられると思います。

 

一番気になっていた部分が少しも良くならず、時間と費用を無駄にする治療が少しでもなくなることを願っています。