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2014.07.08

脳震盪

朝日新聞電子版の記事から、

脳振盪、甘く見ないで 2度目のショックで死亡例も

 

スポーツをしていて起こす脳振盪(のうしんとう)を甘く見てはいけない。軽い症状だと思って練習を再開すると、頭の中の軽い出血を見逃して、2度目の小さなショックで死に至るケースがある。「セカンドインパクト症候群」などと呼ばれ、医学界は注意を促すとともに現場向けガイドラインの作成を急いでいる。事故が多くなるのは合宿などで厳しい練習をする夏場。現場もいざというときの対応を知っておきたい。

高校1年生だった柔道の女子選手が2002年、夏合宿中に背中から落ち、意識を失って病院に運ばれた。頭蓋(ずがい)骨の内部で出血する急性硬膜下血腫と分かり緊急手術をしたが、寝たきりの状態に。11年後、亡くなった。

「セカンドインパクト症候群」の例だ。この時は背中を打っただけだが、実は数日前に頭を打って頭痛が残り、脳振盪や軽い内出血の疑いがあった。「最終日だから」と練習に誘われ、重大な事故になった。神奈川県立足柄上病院の野地雅人医師によると、転倒して頭を打ったバレーボールやラグビー、柔道の選手など、わかっているだけでも10人ほど同じような事故例があるという。脳の腫れも起きる。

 

ラグビー、ボクシング、アメリカンフットボールなどでマウスガードをつける理由のひとつが脳震盪の予防、特にセカンドインパクトによる死亡をふせぐことです。

 

脳震盪を起こしたり、口をけがする可能性のあるスポーツは多いのですが、日本ではマウスガードを装着しているスポーツ選手は少なく、口の怪我が多いにもかかわらずマウスガードを禁止しているスポーツもあるほどです。

 

指導者の意識が変わってくれればと思います。