ブログ

2011.07.15

人工的な歯の製作

昨日の朝日新聞のニュースから

 

人工的に歯を作製、正常に機能 マウス使い実証

歯のタネから成熟した歯を作り出し、移植した口の中でも正常に機能させることに、東京理科大の辻孝教授と大島正充助教らのチームがマウスを使って成功した。13日の米科学誌プロスワン(電子版)に発表した。

 

 辻教授らは、東京医科歯科大や東北大などとの共同研究で、上皮細胞と間葉細胞という2種類の細胞を組みあわせて歯のタネになる歯胚(しはい)を作製。プラスチック製の2.5ミリの小さな枠に入れてマウスの体内に埋め込んで培養し、歯周組織をともなった歯にまで成熟させた。

 その後、マウスの歯茎に移植したところ、移植後40日程度で周囲の組織になじみ、神経や血管もつながって定着。モノをしっかりかめて、かんだ時の刺激や痛みも感じることができるなど、正常に機能することが分かった。

 

今までの歯の培養の実験と違うところは、

上皮細胞と間葉細胞から歯胚を作ったところです。

歯胚から歯を作る研究は今までにもありました。

この場合、歯胚を使った研究の場合どこから歯胚を用意するのかが問題になっていました。

歯の再生が必要なのはどちらかというと年輩の人になるので、年輩のかたの場合、歯胚はすでに歯になっています。

この研究では上皮細胞と間葉細胞から人工的に歯胚を作りだしているので、年輩の方でもその人の上皮細胞と間葉細胞から人工的に歯胚を作り、歯を再生することが可能になるかもしれません。

 

今後の研究の発展によっては入れ歯やインプラントが世の中からなくなるかもしれませんね。

今後の展開が楽しみです。